今井雅宏 無料コラム
2025.4.12 更新
*前日予想と違って、不定期だがほぼ毎週出走馬確定前に行っているMの次週重賞データ分析コーナー。
前週のデータ分析を回顧し、当週の重賞を過去数年にわたってデータ分析しています。
出走馬確定前に分析しているので、今回の出走馬ではなく、あくまで近年の連対馬、人気で凡走した馬のステップを解析し、そのレースの質(特徴)を読み解くと同時に、Mにおけるデータ分析手法の実践を通し、その習得を目指したコーナーになります。
新たに編集S君の予想と、それに対する今井氏のワンポイントアドバイスコーナーが付いて、重賞分析がさらに使いやすく、増量パワーアップ!
2025.4.12 更新
桜花賞データ分析
編;いよいよクラシック第一弾、桜花賞ですよ。昨年は1~3着まで予想の順番通り入選して3連単本線的中と得意技の「万馬券1点目的中」を炸裂させてましたし期待してます!
今;ライトバックが案外人気なかったんだよね。
編;でしたよね~。今年の牝馬戦線も阪神JFでは8番人気で激走したビップデイジー本命でしたし、昨年と似た流れで楽しみにしてます(笑)。その前に回顧ですが、重賞は土曜の方でした。ダービー卿CTで馬連1点目的中、3連単91倍もきっちり的中でした。
今;勝負レースに選んだ方で当てたのは良かったね。ただ日曜が2競馬場で面白いレースが組まれてない上に天気予報も読めないで大変だったんで、日曜も良いレースが組まれていると良いね。ステレンボッシュも最悪の馬体重だったし。
編;逆ベクトルで、「レースのポイント」の注意解説からかけ離れた馬体重で、結局対抗が勝ちっちゃいましたね。ところで日曜は、アリエスSが熱かったですよ。縦目なので、6点買いの最後の買い目での馬単83倍的中だったレースですが。
今;あれも参ったね~。
編;14番人気で3着の馬も予想に入っていて、予想上位5頭中3頭で決まって3連複763倍でしたもんね。あれ、「差しに回れば」の本命がよりによって、ハイペースを逃げちゃいましたよね。
今;だよね~。対抗と本命悩んだけど、S質の競馬場でハイペースの場合は、同じ位置の差し馬なら活性化している方が先着する確率が高いのと人気もないからフラッパールックにしたら、まさかハイペースみえみえのレースで以前差して勝ったジョッキーが逃げちゃうとはね。騎手の考えが読み切れなかった。確かにブリンカーしてきたんで、その可能性もあったかな。そう考えると脚質のギャンブルに出る必要もなく、人気でもマンマリアーレからにしておくべきだったのかもだね。
編;そしたら3連単の27万も当たってますしね。それか3,4番手評価を逆にしてても、縦目で27万が当たりますが。
今;だよね~。本命対抗は騎手の気分が読めなかったぶんで理論的問題はないけど、13番と16番の順番で13番を先にしたのはミスだったよ。16番の方がリズム的な躍動感はあったから。若干集中力が薄い感じの3,4番手の評価順で何とも申し訳なかったね。
編;あと91.7倍的中のダービー卿CTは、人気のエコロブルームが取り消さなければ、3週連続の重賞万馬券的中だったかもで、オッズが下って残念でしたよ。
今;しかもよりによってトロヴァトーレの外隣で、トロヴァトーレより少し前に行きそうな馬が取消だからね。トロヴァトーレが消えるとしたら、内荒れの道悪か揉まれるケースだったけど、隣がいなくなって絡まれず、最後も綺麗に前が開いたね。
編;良い感じの人気薄だったコントラポストも、人気馬取消で単勝10倍まで人気になっちゃいましたし踏んだり蹴ったりでしたね。当たったから良しということですが。ところでコントラポストはどうして本命でした?
今;ここ2走全く競馬してないし、初重賞で鮮度が高くて、中山マイルも合うからね。あとばらけるから道悪も合う。実際、想定通りの道悪なら内も悪かったろうし、道悪適性がそもそも違うんで、ゴール前を見てもトロヴァトーレを抑えて勝ってた確率はかなり高いよ。
編;ですよね~。あと3着キープカルムは「馬場乾けば」の解説で、当日は良で期待値が高くなった馬でしたね。
今;道悪はかなり苦手だから、乾いて一気に有利になったね。
編;今週も馬場、馬体重の注意をよく読んで勝負ということでしたよね。大阪杯は、本命のステレンボッシュが、輸送が心配で470キロくらいで出てほしいという解説でしたが、460キロではさすがにアウトですか?こういうときは素直に対抗のベラジオオペラから流すのがやっぱり正解ですかね?
今;まぁパドックでエキサイト気味での460キロだから期待値は当日大幅に落ちたけど、ベラジオオペラも人気だからね。対抗からというよりは、やっても少額であんまりやらない方が良い感じのレースになったかな。あの馬体重で本命対抗が2,3番人気ではね。ステレンボッシュはこれまでの関西圏は滞在だったけど、初の輸送だったんだよね。ただ前計量でかなり増えてたから、最低でもプラス体重で出てくることを期待したけど、輸送で相当減っちゃったね。量系の馬体減りだから、ハイペースでもう体力が残ってなかった。一番人気も嫌な感じで減ってたし厩舎の輸送で何かあったのかもだね。
編;昨年の春は、馬体が減っててもそんなに問題無いという解説で、桜花賞、オークスとも評価して、実際走りましたよね?どこが違うわけですか?やっぱり滞在ということでしょうか?
今;それもあるし、昨年は阪神JFの段階で太かったから、まだ若くて心身が柔らかく集中していく段階なら量系でも減ってきて良いということだよ。特にオークスはそういうバイオリズムの馬が走るレースだから。だけど今年は、昨年暮れの時点でもう太くなかったんで、量系の3歳休み明けとしては増えてこないと生命リズム的に厳しい。ベラジオオペラの場合はC系で、同じ古馬で完成していた昨年と同体重だから、この時期の標準体重だったということだろうけど。
編;それでベラジオオペラの方は、馬体重の注意がなかったわけですね。
今;増えても、減っても、そこまで気にならないステップだったね。ただそれより、このレースは僕のペース読みミスだけど。前走の反省からデシエルトは抑え気味の逃げになって、やや速いくらいでハイペースになると思わなかった。それで高速馬場の単調な上がり勝負になったときベラジオオペラが少し心配で対抗に下げたんだ。高松宮記念じゃないけど、ロードデルレイも右回りだと不器用になるから、ハイペースの外差しが合うんだよね。高松宮でなくこっちがハイペースだったね。
編;なるほどそういうことでしたか。
今:結局、池添が出遅れて慌てて押していったぶん、馬がエキサイトしてハイペースのレコードを演出したというオチだったよ。
編;それではデータ分析にいきましょう。まず昨年ですが、阪神JF2着後の2番人気ステレンボッシュが勝ちました。この馬が本命でしたが、ステレンボッシュは人気薄の阪神JF、桜花賞と連続本命で盛り上がりましたよね~。阪神JF直行馬は相性が良いのですか?
今;阪神JF連対馬は、8頭中6頭が3着以内だよ。今年は京都だったからデータ傾向も違ってくるかもだけど、一応見ていこう。来たのは前走5番人気以内で、そこまで激走でなかったタイプ。来なかったのは8番人気以下で連対と激走していた。まぁ来たのは当日1,2番人気で、来なかったのは8番人気以降だから、各馬のパターンというより、その時点の能力で決まってる感じもあるけどね。位置取りは前走3角5~11番手と差していたけど、該当全馬が差していたから特段意味のあるデータでもない。今回の位置取りは3角3~15番手と様々。2走前は1勝クラス~GⅢと様々だけど、みんな連対していた。3走前も新馬~GⅢと様々で、みんな連対していた。
編;2着アスコリピチェーノも阪神JF連対馬だったので3着ですが、エルフィンS1着後の7番人気ライトバックが来ました。
今;エルフィンS連対馬は、9頭中4頭が3着以内だよ。来たのは前走3番人気以内だけど、8頭が3番人気以内だったから、特段意味のあるデータでもない。位置取りは前走3角5~10番手と差していた。今回の位置取りは3角12~17番手。来なかった馬は7番手以内だった。一気の相手強化で、単調なレースからだから、勝ちに動かないで死んだふりでの嵌まり待ちみたいなのは怖いね。2走前は、新馬3頭とGⅢ2頭。GⅢは3,4着だった。抜群に鮮度が高いか、逆にタフな相手にそれなりに頑張った馬が有利という、よくあるパターンになる。
(続く)
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