今井雅宏 無料コラム

2024.5.4 更新

*前日予想と違って、不定期だがほぼ毎週出走馬確定前に行っているMの次週重賞データ分析コーナー。

前週のデータ分析を回顧し、当週の重賞を過去数年にわたってデータ分析しています。

出走馬確定前に分析しているので、今回の出走馬ではなく、あくまで近年の連対馬、人気で凡走した馬のステップを解析し、そのレースの質(特徴)を読み解くと同時に、Mにおけるデータ分析手法の実践を通し、その習得を目指したコーナーになります。

新たに編集S君の予想と、それに対する今井氏のワンポイントアドバイスコーナーが付いて、重賞分析がさらに使いやすく、増量パワーアップ!


2024.5.4 更新

NHKマイルCデータ分析

編;今週はいよいよNHKマイルCですね!昨年は単勝22倍のシャンパンカラー本命で馬単300倍、3連単2600倍の強烈な配当を当てましたし、以前には競馬王のプレゼント企画でNHKマイルCを担当して、やはりかなりの高配当を当てたりとか、最近では21年も高配当を当ててますし、いろいろと伝説を残しているレースの一つで楽しみにしてます。

今;当時競馬王で、確か一年にGⅠを1レースだけ担当して予想する企画があったんだよね。その僕の第一回がNHKマイルCじゃなかったっけ?それできっちり高配当を当てたんだよね。そしたら翌年も頼まれてまた当てたんだと思うけど、違ったっけ?もう昔の話で忘れちゃったけど(笑)。何れにしても去年は天気予報が当たったから、今年も分かりやすい天気だと良いよね。

編;ステップレースのNZT、桜花賞も当ててますし、やっぱり3歳の短距離は読みやすいですかね?

今;ある程度流れてくれる方が、展開読みがしやすいのとストレスの影響が出やすいのもあって当てやすいかな。

編;その前に回顧ですが、先週もいろいろと本命や対抗が走りましたが、ちょっとズレたレースが多かったですかね。日曜の勝負レースだった邁進特別もワイド1点目で25倍的中で、もう1頭も同点で人気のある方が来たのでルール上は6点買いで当たりませんが、67点なので7点くらい買うと3連複145倍も当たりますし。

今;あのレースも馬体重、馬場が良かったから勝負しやすかったね。人気も対抗の馬が10番人気で相当なかったし。ペースも流れたから、ストレスの影響も出やすかった。

編;今井さんは3連複の万馬券も買ってましたが、やっぱり本命対抗から3連複は67点までは流すのが基本ですよね?

今;高配当なら、本命から66点まで流しても良いよ。ただし、2,3点目以内を絞って買って、あとは押さえとして高配当と馬場、馬体重が良い馬だよね。複勝の代わりとしての3連複なら総流しでも良いけど。あのレースにしても、例えば10点買いで3連複140倍当てても元手が14倍にしかならないからね。ワイドの25倍を1点買いした方が遥かに儲かる。どんな馬券種でも1,2点目を厚めが基本になるよ。土曜のユニコーンSなんかも本命対抗から3連複を流して人気馬が引っかかって当たるよりも、ワイド1点目で買った方が良かったわけだから。

編;ところで直線競馬を狙うときはどういう馬をピックアップすれば良いんですか?今までも再三説明して貰ってますが、なかなか絞りきれないので。

今;簡単に言えばパワーがあって揉まれ弱くてスピードがあって鮮度がある馬だよね。セイウンハルカニはそんなに揉まれ弱いわけではないけど、バゴ牡馬で不器用なんで直線競馬は合う。今まで芝で2回とも惨敗しているけど、血統的にも馬体的にも芝を走れるし、今までは不器用さが出ただけだから、特に気にすることはないよ。マキアージュは直線競馬ではあまり狙わない、ビッグアーサー牝馬だから揉まれても大丈夫なタイプだったけどね。6枠くらいは揉まれるリスクが結構あるから、ある程度馬群に対応出来る方が無難ではある。そういうタイプだけにちょっとスタートをミスったのは残念だったけど。

編;天皇賞は同点対抗の方でしたね。

今;ブローザホーンもまずまず人気薄だったし、こっちから当てにいくか悩んだけどね。まぁ相手も結局1番人気で配当つかないしで、諦めもつくかな。チャックネイトは外枠だったけど、他に買いたい馬もいないし、全く人気も無いしで集中出来る方に賭けたんだけどね。硬くなってってハーツクライの難しさが出ちゃった内容だった。

編;ブローザホーンが同点対抗だったのは驚きました。内目で揉まれるとどうかと思いましたが。

今;メンバー見ても買いたい馬が1頭もいないんだよね。それで土曜の馬場が時計掛かってばらけそうだから、内目でもピックアップしたんだけど。案外日曜は高速馬場になったんで、土曜は週中の雨の影響が残ってたのかもだね。結局、勝ち馬もそうだけど、M的に走れそうな馬がいないメンバーのときは一周回って距離適性の差で決まっちゃうという結末だった。徐々に着差を広げての前走圧勝だから、ストレス値そのものはそこまではなかったというところだったかな。あと関西のダートがスローばかりなんだよね。

編;京都最終の人気薄本命もスローをただ1頭だけ追い込んできましたよね。ペースが上がればという内容でしたが。

今;勝負レースで本命が2着だった六波羅Sも超スローで逃げ馬に残られたし、先行馬が揃ってもスローが多い。慎重になってる感じで、ペース読みはしばらく神経質になった方が良いかもだね。それにしても年を取ると余計に、まだ若い人にアクシデントが起きるとこたえちゃうよ。

編;立て続けでしたしね・・・。ではNHKマイルCのデータ分析にいきましょう。昨年はNZT3着後の9番人気シャンパンカラーが勝ちました。この人気薄が本命だったわけですが、NZT3~5着馬はどうなっているのですか?

今;43頭中6頭が3着以内だよ。率は低いけど、まぁデータ通りに予想しても面白くないしだよね(笑)。来た馬は、前走3角2~13番手と様々。ただうち3頭が2番手で、4角でも12番手も1頭。やっぱり確率の低い巻返しステップだけに極端な脚質が嵌まらず連を外した馬がベターになる。昨年のシャンパンカラーは好位からだったけど、本番は僕の指定通り後ろに回る位置取りショックを掛けてくれたからね。やっぱり巻返しステップだけに、極端な脚質か大胆な位置取りショックは欲しいところだよ。

編;今回の該当馬は先行してますね。

今;それなら3角4番手以内で見てみると、11頭中3頭が3着以内になる。来た3頭の今回は、3角1,2,10番手。今回2番手以内になった馬は2頭とも来ていて、今回10番手以降も5頭中1頭が来ている。相手強化でも前に行ける強固な機動力か、あるいは差しに回る位置取りショックか。巻返しステップだけに、そういう仕掛けがあると良いよね。2走前は、1200m~1600mの重賞で4着以内。ただ該当馬の全てが5着以内だったから、特別意味のあるデータでもない。ある程度はタイトな競馬を経験していた方がベターな感じくらいかな。3走前も、1600mのオープンが2頭で1勝クラスが1頭だけど、1勝クラスの馬は1200mだったからね。S質の活性化はどこかでしていた方が良い感じだ。NZT自体は単調なレースになりやすいからね。

編;2着はNZT2着後の8番人気ウンブライルでした。この人気薄も相手に選んでましたよね。

今;NZT連対馬は、41頭中8頭が3着以内だよ。数が多いからとりあえず位置取りで分けようか。

編;2頭とも4番手でしたよ。

今;ならたまには2~8番手くらいで見てみよう。そうすると、21頭中5頭が3着以内だね。2頭の今回の位置取りは、3角1~17番手。ただ1番手が1頭と、10番手以降が3頭で、好位から来たのは1頭だから、大きめの位置取りショックを掛けた馬の来る可能性が高くなっている。やっぱりストレスを打ち消すには流れに応じた位置取りショックが一番有効だからね。2走前は、1勝クラス~GⅡまで様々。1勝クラスの2頭は勝っていて、オープンの馬も5着以内。ただほとんどの該当馬がそうだったから、特段意味のあるデータでもない。というかオープンで2着以内だと5頭中1頭が3着以内で、2番人気以内の2頭が消えている。蓄積ストレスは少ない方がベターだね。それで来た馬は1月のレースだし、3走前は前年の1勝クラスで蓄積疲労が少なかったしね。2走前は、新馬、1勝クラス3頭、GⅢ。2走前がオープンでなかった馬だと9頭中4頭が3着以内だから、鮮度の高い馬はいつものように注意だ。重賞で来た馬は1800mで、2走前は2000mだから、とりあえずカテゴリーストレスは薄かったし。

編;3着のオオバンブルマイはアーリントンC1着後の5番人気でした。

今;アーリントンC連対馬は、16頭中5頭が3着以内だよ。来た馬は、前走3角1~17番手と様々。アーリントンCが4月になってからは、12頭中4頭が3着以内だね。来た馬は、前走3角6~17番手と差し優勢。ただほとんどが差していた馬だったから何ともだけど。今回も6~15番手と差していたよ。2走前は、1勝クラス1頭、GⅢ2頭、GⅠ1頭。1勝クラスは勝っていたけど、重賞の3頭は7着以下に凡走していた。何れにしても同距離重賞連対馬だから、ストレスのない方が有利にはなっているね。

(続く)


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